コスプレ衣装の制作に必要なミシン。
購入したくてもミシンってなじみがないから
初めて服を作るけど、どんなミシンがいいのかな?
コスプレ制作に必要な機能だけが入ったコスパの良いミシンってなんだろう?
と悩んでしまうもの。
高い買い物だからこそ失敗は避けたいですよね。
この記事ではミシン歴10以上年の私が
・コスプレ衣装制作に必要なミシンの機能
・ミシンを購入する店舗で確認しておきたいこと
・コスプレ衣装制作におすすめの価格が安いミシン
を紹介しています。
この記事を読めば洋裁初心者さんでもコスプレ衣装制作に適したミシンを選ぶことができますよ。
高いミシンを購入したけど結局使わない機能ばかりだった。
安いミシンを買ったけどコスプレ衣装作りに必要な機能がなくて新しいものを買い直した。
そんなことを防ぐためにミシン選びのポイントを確認していきましょう。
【合わせて読みたい】
初めてコスプレ衣装を作る方に向けて衣装制作のイロハを解説しています。
コスプレ制作用ミシンに必要な機能
コスプレ衣装制作が目的なら、この5点がそろっているミシンを購入しましょう。
それぞれ詳しく説明していきますね。
電源コードがある
電源コードがあるものは、手動や電池式のミシンと比べパワーがあります。
パワーがあるということは厚い生地も縫えるということ。
コスプレ衣装を制作する場合、様々な厚さの生地を縫いますよね。
ハリをだすために硬い芯を布に貼ることや、フェイクレザーやデニム地のような厚さのあるものを縫うことも。
そんな厚さのある生地もしっかりと針が通るのがパワーのあるミシンです。
これはマントの裾が厚手のビニール生地。
手縫いでは生地が硬くて針が通りにくいですがパワーのあるミシンを使えばこんな生地だって縫えちゃいます。
どんな生地でも縫えるようパワーの出せるコードつきのミシンを選びましょう。
ミシンの横幅が40㎝前後のもの
作業スペースを確保するためにミシン横幅が40㎝前後のものを選びましょう。
ミシンの横幅が小さいと作業スペースも小さくなります。
ジャケットなど厚い生地を縫うときやワンピースなど大きなものを縫うときはこのスペースが大きい方が縫いやすいです。
人間の服はスカートをつけたり、ポケットを付けたりするため、生地の真ん中を縫うこともあります。
このとき小さいミシンだと作業スペースが布で占領されてしまします。
実際に見てみるとこんな感じ。
これが厚手の生地となると、さらに布がかさばり縫いにくくなるのは想像ができると思います。
サイズの小さいコンパクトミシンはきんちゃく袋などの小物だけを作りたい、厚いものは縫わない人にはおすすめですが、コスプレ衣装を作りたい方向けではないといえます。
人間サイズの服を作る場合は作業スペースのある幅40㎝以上のミシンを使うようにしましょう。
ジグザク縫いができる
コスプレ衣装制作においてジグザグ縫いは必須。
生地の切り口にジグザグ縫いをすれば生地がほつれないからです。
着ている服の裏側を見て下さい。
生地の端がほつれないように処理されてますね。
同様にコスプレ衣装も端の処置が必要です。
家庭用ミシンで端の処理として使うのがジグザグ縫いなのです。
コスプレ衣装ではポリエステルのようなほつれやすい生地も多く使います。
ほつれやすい生地でもしっかりと端の処理をしておけば何度も着られて、洗濯をしても形がくずれない衣装になります。
そのためにジグザク縫いができるミシンが必要です。
縫い目の長さの調整ができるもの
縫目の長さが調整ができるものを選びましょう。
0.2㎜単位でかえられるものだとベストです。
そうすればどんな厚さの生地でも綺麗に縫うことができます。
例えば薄い生地。
薄い生地は縫い目が長いと生地がつってしまいます。
写真でも縫い目が広い方はシワが寄っているのがわかりますね。
それを防ために縫い目を短くして縫う必要があります。
逆に厚い生地は縫い目を短くすると生地が送りにくなり、ちぎれやすくなってしまいうため長くして縫います。
このように綺麗に縫うため縫い目の長さを調整していくのです。
コスプレの場合デニムやレザーのような厚い生地から、シフォンのような薄い生地まで様々な生地を縫いますよね。
どんな生地でも万能に縫えるように縫い目の長さの調整ができるものを選びましょう。
ボタンホールが縫える
ボタンホールが縫えるものを選ぶと作れる衣装の幅が広がります。
ボタン付け以外にも使い方もあるんです。
写真のような袖や首周りににリボンが通っている衣装ってコスプレでよく見かけませんか?
実はこのリボンを通す穴もボタンホールで作っています。
和装などコスプレではよく見かけますよね。
私がコスプレ衣装を作っているなかで以外と使用頻度が多かったのがボタンホール。
手縫いでもの作れるので最悪なくてもよいですが、コスプレ衣装の場合はあると便利な機能です。
フットコントローラーがついている
コスプレ衣装を沢山作りたい、ずっと作っていこうと思っている人はフットコントローラーがついているミシンが便利です。
フットコントローラーはペダルを足で踏むことで、ミシンのスタート、ストップ、縫う速さをコントロールすることができます。
両手が自由に使えるのでフリルを調えながらぬったり、ずれたくない場所を抑えながら縫ったりと細かい作業も行うことができます。
慣れるまではフットコントローラーが大変に感じますが、ずっと衣装を作っていくならフットコントローラーを使うと作業が圧倒的に楽ですよ。
コスプレ制作用ミシンを購入する際の注意点
ミシンを購入する際に注意するのはこの2つ
それぞれ説明していきますね。
アフターサービスや保証をしてくれるか
アフターフォローのしっかりしたお店で購入するのがおすすめです。
具体的にはミシンの使い方わからないとき使い方を教えてくれる、壊れてしまったとき修理をしてくれるということです。
ミシンは糸調子や縫い目の幅の調整な初心者さんには難しい作業がたくさん。
説明書をみてもわからないことがあったとき相談できる人がいると安心です。
実店舗であればミシンの相談をしたときに丁寧に教えてくれるお店、オンラインショップであれば問い合わせフォームなどから相談をして対応が丁寧なお店を選ぶと良いでしょう。
私は母からもらったミシンを使っていますが、説明書を見てもわからず相談できる人もいなかったため途方にくれながらインターネットを検索し続けた経験があります。
ミシンによって使用方法が異なるため友人に相談をしてもわからない場合が多いんですよね。
かたや電話相談のできるショップでミシンを購入した友人はボタンホールの使い方に悩んだ時、電話1本で即座に疑問を解決していました。
ミシンに慣れていない初心者さんは購入後も気軽に相談できるショップで購入すると安心です。
ミシンに保証がついているか
修理についても確認をしておきましょう。
特に保障については重要です。
店舗で購入するとメーカーによって異なりますが1~2年の保証がついてきます。
インターネットは店舗に比べ安く購入できますが、中には保障自体がついていないショップもあります。
ミシンの場合は保証のついていないショップで購入するのがおすすめです。
普段使っている家電と比べると修理に出す頻度が高いのがミシンだからです。
実際に私は9年間で3回修をしています。
ミシン自体の故障もありましたが、私の使い方が悪く壊してしまったことや、使い方が理解できておらず故障だと思っていたこともありました。
特に特殊なものを縫いやすいコスプレ衣装制作の場合故障のリスクも高くなりがり。
少し高くても保証がしっかりとついているショップで購入をしたほうが結果安くなります。
相談や保証がついているオンラインショップをみてみるコスプレ制作用ミシンおすすめ5選
とにかく安いミシンが欲しい人へのおすすめ
ブラザー PS205x/PS203x/PS202x
サイズ | 幅40×奥行17×高さ29.1㎝ |
重さ | 4.5kg |
ジグザグ縫い/縫える模様の種類 | 〇/20種類 |
縫目の長さの調整 | 0.0‐2.0までは0.2㎜単位 2.0-5.0までは0.5㎜単位 で調整可 |
ボタンホールが縫える | 〇 |
フットコントローラー | 別売り |
自動糸調子 | × |
自動糸通し | × |
押圧調整 | × |
価格を抑えてミシンを購入したい人、とりあえず衣装を作ってみたい人におすす。
価格は安いですが最低限必要な機能はキチンと入っているミシンです。
価格が安いミシンはパワーの心配がありますが、口コミを見ると綿の入った厚い生地(キルティング)を3枚重ねても縫えたという口コミもあり。
普通に洋裁をする分にはパワーは問題なさそうです。
挫折せずに衣装を作りたい人へのおすすめミシン
初めてでも挫折せずに最後まで衣装を作りたい人におすすめのミシンです。
初心者には難しい糸調子の調整(糸のきつさ)を自動でしてくれるからです。
キレイに縫うためには布に応じて糸のきつさの調整が必要です。
これがうまくできないと、縫ったけどなんだか縫い目がゆるい、縫い目が強すぎて生地にシワが寄ってしまった…ということになります。
ただこの調整、初心者さんだとどのきつさがベストなのかわかりにくいんですよね。
しかも生地を変えるたびに調整をしないといけない。
そんな大変な部分を解決してくれるのか自動糸調子です。
初心者がつまづきやすいポイントを初めから解決しておくことが最後まで衣装をつくる近道です。
他にもこの価格帯になると自動糸通しなど便利な機能もつくので、【洋裁を楽にできるミシン】という意味では一番コスパがいいかなと考えています。
JUKI HZL-NS45E
サイズ | 幅41,5×奥行19×高さ30㎝ |
重さ | 7.2kg |
ジグザグ縫い/縫える模様の種類 | 〇/15種類 |
縫目の長さの調整 | 〇 スライド変更 |
ボタンホールが縫える | 〇 |
フットコントローラー | 別売り |
自動糸調子 | 〇 |
自動糸通し | 〇 |
押圧調整 | × |
ジャノメ NP1000
サイズ | 幅40.6×奥行17.7×高さ30.2㎝ |
重さ | 5.9kg |
ジグザグ縫い/縫える模様の種類 | 〇/30種類 |
縫目の長さの調整 | 〇 0.2㎜単位で調整可 |
ボタンホールがが縫える | 〇 |
フットコントローラー | 付属 |
自動糸調子 | 〇 |
自動糸通し | 〇 |
押圧調整 | × |
JUKI HZL-G100B
サイズ | 幅44.5×奥行22.3×高さ29.2㎝ |
重さ | 9.0kg |
ジグザグ縫い/縫える模様の種類 | 〇/20種類 |
縫目の長さの調整 | 〇 0.2㎜単位で調整可 |
ボタンホールが縫える | 〇 |
フットコントローラー | 別売り |
自動糸調子 | 〇 |
自動糸通し | 〇 |
押圧調整 | × |
ずっと衣装を作るor綺麗に衣装を作りたい人におすすめのミシン
JUKI HZL-F400JP
サイズ | 幅44.5×奥行21×高さ29㎝ |
重さ | 9.8kg |
ジグザグ縫い/縫える模様の種類 | 〇/80種類 |
縫目の長さの調整 | 〇 0・2㎜単位 |
ボタンホールがが縫える | 〇 |
フットコントローラー | 付属 |
自動糸調子 | 〇 |
自動糸通し | 〇 |
押圧調整 | 〇 |
押圧調整がついているため、ずっと衣装を作り続ける人、綺麗に衣装を作りたい人におすすめのミシンです。
押圧調整ができると、押さえ金の生地を押す強さを変えることができます。
生地の厚さに応じて抑え圧を調整することでスムーズかつ綺麗に縫うことができます。
例えばデニム地作ったズボンのウエストベルトなどの厚い生地が何枚も重なった部分を縫うときに役立つ機能です。
あると便利ですが、コスプレ衣装を作るうえで私が使う頻度は多くはありませんでした。
押圧調整がつくとミシンの価格が上がります。
それも踏まえると今後も絶対に衣装を作り続ける人、綺麗に衣装を作りたいと思っている人にはおすすめといえます。
コスプレ用ミシンでよくある質問
初心者さんが気になる質問をまとめました
かわいい刺繍のできるコンピューターミシンってどうなの?
名前が書けたり、花柄の刺繍を入れられたり魅力的にみえますが、コスプレ衣装の場合ほとんど使いません。コンピューターミシンでできる刺繍とキャラの衣装の柄が合うことはほぼないです。
ロックミシンってあった方がいいの?
初めは普通のミシンだけでOK!ロックミシンの代わりにジグザグ縫いをすればほつれてきません。
衣装を作っていく中でクオリティにこだわりたくなったら追加で購入すればいいでしょう。
まとめ
ミシンを購入する際は、使い方の相談にのってくれる、保証がつている店舗から購入すると初心者さんでも安心して使えます。
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